「事故調査の道筋示せた」JR脱線事故「合同報告書」遺族側・浅野さん


JR福知山線脱線事故の遺族とJR西日本が事故原因の究明に取り組んだ「課題検討会」の報告書は、事故から6年を迎えた25日、遺族らが兵庫県尼崎市内で開いた「追悼と安全のつどい2011」で発表された。
遺族側の報告者となったのは、妻と妹を亡くした浅野弥三一さん(69)=同県宝塚市。
「真相を知ることが遺族の責務と思い、6年間を生きてきた」と万感の思いを込めた。

▼安全求めJR西と会合50時間
 きっかけは、平成19年6月に国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)が公表した約260ページの事故調査報告書だった。事故原因の記述はわずか12行。運転士のブレーキ操作の遅れによる速度超過を指摘しただけで、背景にあるはずのJR西の組織的問題への言及はなかった。
 「事故調査委員会だけでは限界がある。被害者が立ち上がらなければ、真相解明にはほど遠い」
 浅野さんら遺族はJR西に対し、ダイヤ編成や日勤教育など組織の問題点を解明し、事故の再発防止につなげることを提案。JR西の責任問題は追及しない条件で21年12月、合同での課題検討会が始まった。
 会合は今年4月まで計16回、延べ約50時間に及んだ。遺族が疑問をぶつけ、JR西が回答や資料を提示する。
 時には怒声も上がった。共通の結論にはたどりつけず、両論を併記する形式での報告書になった。
・・・(中略)

▼「加害企業と議論、画期的」日航機事故遺族ら
 事故の遺族と加害企業が合同で事故を検証するという初の取り組みに他の大規模事故の遺族らも注目し、つどいの会場を訪れた。
 「責任追及を抜きにして、被害者と加害企業が事故原因や安全対策のあり方を話し合うのは画期的」
 昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故の遺族でつくる「8・12連絡会」の美谷島邦子事務局長(64)は報告を高く評価した。3人の娘を失った田淵親吾さん(82)=兵庫県西宮市=は「具体的な内容だと感じた。事故を起こした企業は、事故を真摯(しんし)に受け止める姿勢を被害者だけではなく、社会にも示さないといけない」と強調した。
・・・(中略)

全文はこちら(産経関西)をご参照ください


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